日本一のブランド米とうたわれるお米「魚沼産のコシヒカリ」。
こお米のはじまりと言える品種は農林22号と農林1号を掛け合わせ、1944年に新潟県で誕生し、福井県で系統育成されました。
農林22号は稲の病気「いもち病」に強い品種で、
農林1号は「いもち病」には弱いが収量が多く、品質・味の良い品種でした。
昭和31年に新潟県と千葉県が県の奨励品種に選定し、農林100号として登録され、晴れて新品種「コシヒカリ」が誕生しました。 もちろん、今やコシヒカリは日本各地で作られていますが
魚沼の地において非常に優れた食味を実現し、全国的な人気となった最大のポイントは
魚沼という地域の土壌や気候が、コシヒカリが良く育つ環境条件に適していたからと言えます。
コシヒカリは日本人好みの食感、粘り気が強いという
特徴を兼ね備えていたため、人気の品種となり全国各地でコシヒカリの生産が始まりました。
とりわけ、雪深い山々に囲まれた魚沼地域で作られた
「魚沼産コシヒカリ」は特に甘みや粘りの評価が高く、日本一の美味しさとうたわれるようになります。
「魚沼産コシヒカリ」は豪雪地帯ならではの恵みとなる雪解け水、
稲穂の生育を後押しする夏場の昼夜の寒暖差
魚沼の自然ならではの環境がコシヒカリにとっては最高の条件となっています。
前述したように、「魚沼産コシヒカリ」は他のお米に比べて粘りが強いのが特徴です。
新潟県内の別の産地で栽培されたコシヒカリに比べても魚沼産のものは特に粘りが強く、もちもちとした食感に炊き上がります。
また、県が実施する食味評価も最高ランクとなる特A評価を20年以上、連続して獲得しており、
炊き上がりの香りと、噛むほど広がるふんわりとした甘みは
おかず無しでも食べれる、と思わず感じてしまうほど。
さらに、ご飯にとって美味しさが半減してしまったような状態、
つまり、冷たくなってしまった状態でもパサつきにくく、
おにぎりやお弁当などにしても味を落としません。
ただ、「魚沼産であれば何でもおいしい」という訳ではありません。
生産者の愛情や熱意がなければ当然おいしいお米はできませんし、
魚沼地方といってもその範囲は広く、
魚沼地方であればどこで収穫されても特A評価、というわけではないのです。
一般的に言われている「魚沼産コシヒカリ」として最高の評価を得ているのは
魚沼地方の中でも南部のお米です。
旧塩沢町、現在では南魚沼市と呼ばれている地域、 「南魚沼産コシヒカリ」がもっともおいしいと言われています。

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